特許ペットボトル廃棄物より色相を改善したテレフタル酸ジメチルを回収する方法 帝人ファイバー株式会社

【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】公開特許公報(A)
【公開番号】特開2009−173554(P2009−173554A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【発明の名称】ペットボトル廃棄物より色相を改善したテレフタル酸ジメチルを回収する方法
【国際特許分類】

C07C  67/52     (2006.01)   C07C  67/03     (2006.01)   C08J  11/24     (2006.01)   B29B  17/04     (2006.01)   C07C  69/82     (2006.01)   C07C  67/54     (2006.01)   C07B  61/00     (2006.01)
【FI】

C07C 67/52            C07C 67/03    ZAB     C08J 11/24            B29B 17/04            C07C 69/82        A   C07C 69/82        B   C07C 67/54            C07B 61/00    300
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】10
【出願番号】特願2008−11498(P2008−11498)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】
【識別番号】302011711
【氏名又は名称】帝人ファイバー株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中
【代理人】
【識別番号】100099678
【弁理士】
【氏名又は名称】三原 秀子
【発明者】
【氏名】樋田 幸三
【住所又は居所】愛媛県松山市北
【発明者】
【氏名】中島 実
【住所又は居所】愛媛県松山市北
【テーマコード(参考)】

4F4014H0064H039
【Fターム(参考)】

4F401 AA22 AC11 AC13 AD07 BA06 CA14 CA26 CA28 CA46 CA67 CA68 CA75 DA12 EA05 EA34 EA60 EA77 FA01Z FA02Z 4H006 AA02 AC48 AC91 AD15 BA02 BA32 BB14 BC10 BC11 BC18 BD10 BJ50 KA03 4H039 CA66 CD10 CD90 CE10

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【要約】
【課題】本発明の目的は、内容物を含有するPETボトル廃棄物から大量の水を用いて洗浄処理することなく、色相に影響を及ぼす成分を確実に除去し、色相の良好なテレフタル酸ジメチル(DMT)を回収する方法を提案するものである。
【解決手段】PET廃棄物を、下記の工程(1)〜(5)を逐次的に通過させることによりDMTを回収する方法において、工程(5)の前又は後にDMTをMeOHを溶媒として再結晶処理を行い、生成したDMTを再結晶処理において溶媒として用いたMeOHから分離することを特徴とする、DMTの製造方法。
(1)PET廃棄物を粉砕機により粉砕する工程及び比重差を利用した比重選別工程を経ることにより、回収PETとPET以外の異種物質とに分離する、前処理工程。
(2)前処理工程で得た回収PETを解重合触媒の存在下EG中で、175〜190℃の温度、0.1〜0.5MPaの圧力下において処理することでBHETを生成する、解重合反応工程。
(3)解重合反応工程で生成したBHETをエステル交換反応触媒とMeOH中でエステル交換反応させ、DMT、EG及びMeOHからなるスラリーを生成させる、エステル交換反応工程。
(4)エステル交換反応工程で生成したDMT、EG及びMeOHからなるスラリーから、DMTからなる固体成分とMeOH及びEGからなる液体とに分離する、DMT分離工程。
(5)DMT分離工程で分離したDMTを蒸留塔を用いて蒸留精製するに当たり、蒸留塔内のDMT蒸気の塔内速度が3.0m/s以下となるような条件にて蒸留精製を行い、DMTを得るDMT蒸留工程。
【選択図】なし


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリエチレンテレフタレート廃棄物を、下記の工程(1)〜(5)を逐次的に通過させることによりテレフタル酸ジメチルを回収する方法において、工程(5)の前又は後にテレフタル酸ジメチルをメタノールを溶媒として再結晶処理を行い、生成したテレフタル酸ジメチルを再結晶処理において溶媒として用いたメタノールから分離することを特徴とする、テレフタル酸ジメチルの製造方法。
(1)ポリエチレンテレフタレート廃棄物を粉砕機により粉砕する工程及び比重差を利用した比重選別工程を経ることにより、回収ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート以外の異種物質とに分離する、前処理工程。
(2)前処理工程で得た回収ポリエチレンテレフタレートを解重合触媒の存在下エチレングリコール中で、175〜190℃の温度、0.1〜0.5MPaの圧力下において処理することでビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを生成する、解重合反応工程。
(3)解重合反応工程で生成したビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートをエステル交換反応触媒とメタノール中でエステル交換反応させ、テレフタル酸ジメチル、エチレングリコール及びメタノールからなるスラリーを生成させる、エステル交換反応工程。
(4)エステル交換反応工程で生成したテレフタル酸ジメチル、エチレングリコール及びメタノールからなるスラリーから、テレフタル酸ジメチルからなる固体成分とメタノール及びエチレングリコールからなる液体とに分離する、テレフタル酸ジメチル分離工程。
(5)テレフタル酸ジメチル分離工程で分離したテレフタル酸ジメチルを蒸留塔を用いて蒸留精製するに当たり、蒸留塔内のテレフタル酸ジメチル蒸気の塔内速度が3.0m/s以下となるような条件にて蒸留精製を行い、テレフタル酸ジメチルを得るテレフタル酸ジメチル蒸留工程。
【請求項2】
再結晶処理において使用するメタノールの重量が再結晶処理に用いるテレフタル酸ジメチル重量に対して2.0〜5.0倍量であり、70℃以上の温度にて均一相を形成することを特徴とする請求項1記載のテレフタル酸ジメチルの製造方法。
【請求項3】
再結晶処理において使用するメタノールが99.9%以上の純度であることを特徴とする請求項1又は2記載のテレフタル酸ジメチルの製造方法。
【請求項4】
再結晶処理後、生成したテレフタル酸ジメチルを再結晶処理において溶媒として用いたメタノールから分離して得られるメタノールを主成分とする液体を(3)のエステル交換反応工程のエステル交換反応に用いるメタノールとして使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のテレフタル酸ジメチルの製造方法。